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■はじめに


昨年、YAHOO!で『一日に4人がHIVに感染しています』という文を目にした方はいらっしゃいますでしょうか?
Yahoo! JAPAN - レッドリボンキャンペーン2007

私には関係ないねと言う人は、この文を読み飛ばして下さい。
あなたがもし、少しでもこの一文に興味を持ったなら読んで下さい…。

現在、日本の人口が約1億3千万人、
HIV感染者・エイズ発症者の数は合わせて1万人以上います。
単純に比較しやすく1万3千人としましょう。

出てくる割合は1/10000

これを少ないと見ますか?そえとも多いと見ますか?

どちらにせよ、危機意識は持ったほうが良いと思っています。

特に、HIV感染者の数はデータ上の数値はほとんどアテになりません。
何故なら、この数値はきちんと検査をして発覚した人の数ですから…。

つまり、自分はHIVに感染などしているはずがないと、検査に行っていない人の数は含まれていません。
その数は圧倒的に多く、データ上のHIV感染者数は完全に氷山の一角だと思います。

その見えないHIV感染者数を考慮した割合は、
もしかしたら、

1/5000

あるいはもっと……。

そして、注目すべき点は『一日に4人』という一文も怪しいということです。
なぜなら、先にも述べたとおりその数値ははっきりと感染が発覚した方の数だからです。
本当は『一日に5人』、あるいはそれ以上の数かもしれません。

単純に一日4人感染するとして、1年で1460人。
感染者が増えれば増えるほど感染確率は高くなるので、
『一日に4人』が『一日に5人』へと増えていくでしょうし、
妊娠して生まれてきた子供がHIVに感染していた。
なんて事が身近に起こる未来はそう遠くないのかもしれません。

検査ってどうやるの?という方は近隣の保健所に電話したり、
ネットで検査を行っている病院を調べてみるとすぐに見つかります。
また、自宅でも検査が可能なキットも販売されています。
自宅でも検査が出来ます。

献血や会社や学校の健康診断、病院の血液検査で異常がないから大丈夫と安心している人――、

ちょっと待って下さい。

例え、献血・健康診断・病院の血液検査でHIV感染が発覚しても、
こちらには一切結果を教えてくれません。

なぜなら、きちんと本人がHIVの検査を望んでいないからです。
つまり、健康診断にしろ何らかの病気の血液検査にしろ、HIV検査の項目が無いのなら、
わざわざ告知する必要はないという事なのです。

例えば、献血に行って突然
『あなたはHIVに感染していますから、献血は無効になります。』
と告げられたとして、普通の人はどう受け取るでしょう?

何の知識も無い人は『死の宣告』と捉えてしまうのではないでしょうか…。
その為、自分自身が検査の意思を持たない限り、HIV感染を知ることが出来ません。


ここで一旦、主な感染経路についてお話します。
『性的接触による感染』・『血液感染』・『母子感染』
上記3つの感染ルートがありますが、一番身近なものは『性的接触による感染』でしょう。

ちなみに、セックスの時はコンドームをつけてるorつけてもらってるから大丈夫!
なんて間違った知識は捨てましょう。

HIVは口からでも感染します。
ぶっちゃけた話、口の中が出血している場合はディープキスでも感染します。
口の出血は少量の場合が多い為、感染確率は極めて低いのですが、可能性はゼロではありません。
キスだけではHIVにかからないという常識は、間違った常識なのです。

精液と膣分泌液、どちらにもHIVウィルスは潜んでいます。
今まで一度も口にした事が無い、また今後一切口にしないという自信があるのなら別ですが、
その自信がないのならば、このHIVや数々の性病に関する知識を持つ事は損ではないと思います。

HIV感染=死ではありません。
今はエイズの発症を抑える薬があります。
場合によっては一生エイズを発症することなく暮らしていく事も出来ます。
また、発症しても延命の技術は日々進歩しています。
しかし、それには相当のお金がかかることと、自分の子供を望むことが難しい事を忘れないで下さい。
エイズは今現在絶対に治らない病気の一つです、だからこそ個々の自己管理意識を高め、病気を防ぐことが重要になります。

『好きな人と一緒の病気になれるなら本望だわ!』なんて思考は、私には全く理解できません。
一時の感情に任せてその後の人生を大きく狂わせる事になっても良いと言うなら何も咎めません。
しかし、それはあくまで自分一人で背負える問題の範疇ならという話です。

自分の愛する人に、不治の病を押し付けるなんて…ありえない。
そう思うことはおかしいことでしょうか…?

あなたは、恋人、あるいは奥さん・旦那さんから「HIVに感染していないよね?」と問われた時、
100%の自信を持ってYESと言えますか?

私は自信を持ってYESと言えます。
何故なら、私は病院で検査をしたからです。
結果は陰性、HIV感染にはしていませんでした。

もし、自信をもってYESと言えないのならば、HIVの検査をお奨めします。

検査は簡単です。
陰性なら血液検査によって短時間で結果が分かります。

病院の場合は5千円程度のお金がかかりますが、
保健所ならば無料・匿名で検査を受ける事が出来ます。
(ただし、住んでいる場所によって、検査日や人数が限られる場合がありますので、事前に保健所に電話で聞いてみましょう)
自宅でも検査が出来ます。

注意する点は、HIV感染がはっきりわかるのは、感染してから大体2ヵ月後という事です。
つまり、HIVに感染してから2ヶ月以内に検査を行っても、陰性の結果が出る可能性があります。
その点は注意して下さい。

最後になりますが、なぜこんな事を書いたのか、HPを作ったのか…をお話します。

昨年(2007年)、私の中学時代からの友人が、HIVの感染が発覚しました。
自殺も考えていた友人を励まし、私自身も思うことあって検査を受けたり、HIVとエイズについて色々調べました。
そして、あまりに自分がエイズに対して無知だった事を知りました。

私は、自分の周りの大切な人達が、感染ルートさえ気をつければ避けられる病気で苦しむ姿をこれ以上見たくないのです。
エイズは癌とは違います。
知識さえあれば、避けうる病気です。

『彼氏・彼女・恋人にHIVウィルスをうつされた。なんであいつは検査をしてなかったんだ!』
『生まれてきた子供がHIVウィルスに感染していた…どうして…?なぜ…?』

そんな争いや悲しみは見たくありません。

決して自分には無関係の問題だとは思わないで下さい。
何度も言いますが、確率はゼロではないのですから…。

私は、自分の周りの大切な人達と、これからも楽しく生きていきたいと思います。

長々とありがとうございました。




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後天性免疫不全症候群 - Wikipedia エイズ検査・症状・HIV感染−エイズHIV.jp LIFE AIDS PROJECT(LAP)
薬害エイズ事件 - Wikipedia エイズ(HIV)の必須知識 日本エイズ学会
一般の人のための医療情報 えんみちゃんの性教育。 とおるのほーむぺーじ



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