■2008年4月15日 りりこ
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多分、普通に生活を送っている人はHIV検査を受けようとか、ましてや自分がHIVに感染しているなんて夢にも思わないんじゃないでしょうか?
私もそうでした。
17歳の時に人並みに彼氏が出来て2年ほどお付き合いをして、21歳の時に2人目の彼氏と半年ほど付き合いました。
23歳になった今は、3人目の彼氏と付き合って1年ちょっとです。
私がHIV検査を受けようと思ったのは、丁度今の彼氏と付き合って半年ほど経った頃でした。
私の携帯に、中学時代からの友人Tから電話がかかってきました。
「話したいことがあるの…」とだけ言って電話越しに泣き出してしまったTの元へ私は急いで向かいました。
その日のTとの会話は今でもよく覚えています。
あの明るく前向きだったTが、ここまで変わってしまうのかと…本当に辛く、やりきれない想いでした。
泣きじゃくるTをなだめながら、自分ももしかしたら…という不安が浮かんできました。
私は勇気を出してHIV検査を受けてみることにしました。
まず、インターネットで一番近くの保健所を調べました。
しかし、月に2回、それも平日に先着順で決まった人数しか検査を行っていないことがわかりました。
無料なので仕方ないかもしれませんが、すぐに不安を解消したい人にとっては、ちょっと待てないんじゃないかなと思いました。
そこで私は、HIV検査を行っている一番近くの病院を調べ、思い切って病院で検査を受けてみることにしました。
まず病院に電話して検査を受けられる事を確認してから病院へ向かいました。
雑居ビルの2階にある小さな病院で、皮膚科と性病科を主に扱っているようでした。
薄暗く狭い待合室に、男性が7・8人、年配の女性が2人という何とも空気の重い状態の中、
私は意を決して足を踏み入れました。
小さな受付に行くと、女性の看護士さんにHIV検査を受けにきたことを告げました。
すると、一枚の紙を渡され、そこには名前や住所、感染したと思われる日からどれくらい経っているかなどを記入する項目がありました。
私は一瞬「匿名で受けられないのですか?」と、聞こうと思いました。
しかし、待合室があまりにも狭く、周りの人に聞こえてしまうのが恥ずかしかった為、
しぶしぶ個人情報とアンケートを記入しました。
用紙を看護士さんに渡し、待合室で待つこと10分、私の名前が呼ばれました。
先生は50代後半と思えるおじいさんに近いおじさん先生で、
検査の前に簡単に検査方法の説明や、リラックスするような話をしてくれました。
血液を採取し、30分ほどで結果が出るという事で、待合室に戻りました。
結果が出るまでの30分は、緊張と不安でドキドキしていました。
再び私の名前が呼ばれ、先生の元へ行きました。
先生は笑顔で、「安心して下さい、陰性でした」と教えてくれました。
そして、証拠?というような形で、検査器を見せて簡単に説明してくれました。
その時の私は陰性で良かった…という安堵の気持ちしかありませんでした。
しかし、時間が経つにつれて、こんな想いは二度としたくない…という感情が芽生え、
私の中でHIVに対する意識がはっきりと変わりました。
検査費用も5000円かかりましたし(笑)
少しでも不安があるなら、絶対に一度検査してみることをおすすめします。
まず確実に、HIVに対する意識が変わるはずです。
何より安心出来ます!!
そして出来ることなら、今のパートナーにも受けてもらいましょう。
私は検査を受けた一週間後に、彼氏にも受けてもらいました。
結果は陰性でした。
本当に良かったです。
彼氏も私の話を納得した上で検査を受けてくれました。
お互いの絆も深くなったような気がします。
以上が私のHIV検査体験談です。
陰性の結果でしたが、これからも油断は出来ません。
私は今後もHIVに感染しないように、気をつけていこうと思います。
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